明治維新以降の日本の発展については、政・官の立場にいた人を中心に語られることが多いが、民の立場をつらぬいた学の福沢諭吉、産の渋沢栄一の貢献は、いくら学んでも学び過ぎということはないと思う。

この「ビジネス倫理」のページには、原案では日本人が一人もいなかった。しかしそれは寂しい。21世紀の「ポスト産業資本主義での会社・大学・NPO等の役割」について日本で考えるのであれば、渋沢を知ってと知らずしてとでは、得られる結果に大きな差が生じそうに思う。

そのような認識を元に、渋沢についていくつかの考察を記そうと思っていたところ、次期の一万円札の肖像画に採り上げられると報道された。いろいろな情報が提供されるようになったので、もはや詳しい記述は不要であろう。今の一万円札が福沢諭吉、そして次が渋沢栄一である。それを決めたのは政・官であろう。であるとすれば、日本の政・官には人を見る眼、民を尊重する眼があるということであろうか。

(大来)